就活生が福利厚生コンサルタントになるまで|ふくりNavi
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「若いうちから成長したい」「市場価値を高める」と考える就活生にとって、コンサルティング業界は常に高い人気を誇ります。しかし、一言に「コンサル」と言っても、その仕事内容や求められるスキルは多岐にわたります。
本記事では、新卒でコンサル業界を目指す方が知っておくべき全体像から、難関選考を突破する対策、そして気になる入社後のリアルまでを解説します。
コンサル業界は、得意とする領域によって主に以下の5つに分類されます。
新卒で入社すると、多くの場合「アナリスト」や「アソシエイト」という役職からスタートします。主な仕事は、仮説に基づいたデータ収集、分析、資料作成です。常に「結論から話す(結論ファースト)」、「事実に基づき論理を組み立てる」という徹底したプロフェッショナリズムが求められます。
かつてのコンサルは「戦略を描いたレポートを出して終わり」というイメージが強かったですが、現在は「描いた戦略をどう実現するかの実行支援」が主流です。特にデジタルトランスフォーメーション(DX)案件が急増しており、ITの知識なしにコンサルタントを続けることは難しくなっています。
20代のうちに、事業会社では10年かかるような濃密な経験を積めるのが最大のメリットです。論理的思考力、問題解決スキル、ドキュメンテーション能力は、どの業界へ行っても通用する「ポータブルスキル」となり、あなたの市場価値を大きく引き上げます。
新卒1年目から年収500万〜700万円、戦略系であれば800万円を超えるケースも珍しくありません。また、年功序列ではなく「成果主義」が徹底されており、若くしてマネージャーに昇進すれば20代で年収1,000万円を超えることも可能です。
かつては「不夜城」と呼ばれた業界ですが、近年の働き方改革により、労働時間は大幅に改善されています。しかし、プロジェクトの納期前や繁忙期にはハードワークになることも事実です。「時間ではなく成果で評価される」という厳しさは覚悟しておく必要があります。
論理的であることは「前提条件」に過ぎません。実際には、クライアントの信頼を得るための「コミュニケーション能力」や、チームで成果を出すための「人間力」が非常に重要です。
コンサルタントが対峙するのは、クライアント自身も答えを持っていない難問です。新しい業界の知識を短期間でインプットし、暗中模索しながらも「解」を見つけ出すプロセスを楽しめる人には、最高の環境です。
クライアントは高額なコンサルティング料を支払っています。そのため、常に高い品質を求められるプレッシャーがあります。批判的なフィードバックを成長の糧にできるタフさと、最後までやり抜く責任感が不可欠です。
コンサルの選考は夏・秋インターンから本格化します。WEBテスト(SPI、TG-WEB、GABなど)で高得点を取らなければ、面接にすら進めません。まずは自分の志望企業がどのテスト形式を採用しているか把握し、参考書を1冊完璧にしましょう。
「日本にある電柱の本数は?」といったお題が出るケース面接。ここでは「正解」ではなく「納得感のある論理で、漏れなくダブりなくMECEで考えられているか」という思考のプロセスが評価されます。
多くのファームでは、数日間のインターンが最終関門です。ここでは、論理的な発言はもちろんですが、「周囲のアドバイスを素直に聞き入れ、アウトプットを修正できるか」が厳しく見られています。
一般的には、アナリスト→コンサルタント→マネージャー→プリンシパル→パートナーといったステップで昇進します。現在は「Up or Grow(昇進か成長か)」として、個人のペースに合わせた育成を行うファームも増えています。
数年間の経験を積んだ後は、GAFAなどのテック企業、スタートアップのCXO(経営層)、投資ファンド、あるいは自ら起業するなど、選択肢は無限に広がります。
「特定の専門スキルが身につきにくい」というリスクはありますが、それを補って余りある「経営的視点」と「問題解決能力」を若いうちに獲得できるのは、大きなアドバンテージです。
ここまで一般的なコンサルティングファームについて解説してきましたが、今、就活市場で密かに注目を集めている専門職があります。それが「福利厚生コンサルタント」です。
現代の日本企業にとって最大の課題は、労働力不足と「人的資本経営」への対応です。福利厚生コンサルタントは、年金制度、健康管理、育児・介護支援など、多角的な視点から「社員の人生を支える制度」を設計し、企業の採用力や定着率を向上させるプロフェッショナルです。
戦略コンサルが「数字」を相手にするのに対し、福利厚生コンサルタントが向き合うのは、その会社で働く「社員とその家族の人生」です。「制度導入で育休復帰率が上がった」といった変化をダイレクトに感じられるのが、この仕事の醍醐味です。
「論理的な思考を活かしたいけれど、もっと『人』に近い場所で介在価値を発揮したい」と感じる人にとって、福利厚生コンサルタントは、これからの時代に最も必要とされるユニークなキャリア選択となるはずです。
外から見ると似ているファームでも、実際は「体育会系」「理詰め」など、社風は全く異なります。製造業に強いのか、金融に強いのかといった得意領域もチェックしましょう。
ネットの情報だけで判断せず、実際に働いている社員に会い、その人の思考の鋭さや人間性に魅力を感じるかどうかを確かめてください。それが、あなたにとっての「正解」のファームを見つける一番の近道です。